今回は「ロンシャンのトートバッグってダサいですか?」と質問をいただいたので、それに回答していく。
結論から言えば、そもそもダサいかどうかで語るようなバッグではない。便利に使う普段遣い用のバッグである。
ハイブランドのバッグと比べるならそもそもお門違いだし、利便性ファーストで普段遣いするバッグを「ダサいかダサくないか」で語るのはナンセンスだ。
そんな話をしていく。
ロンシャントートはダサい?
ロンシャンのトートバッグは、持っていても特にダサくはない。
そもそも今回のテーマに挙げているロンシャンのトートバッグは「ル プリアージュ」と呼ばれる型番のバッグだ。1993年にフィリップ・キャスグランがデザインして以来、ロンシャンの定番として君臨し続けている。
このトートは、肩から掛けて楽に持てることに加え、日本の「折り紙」から着想を得て「折りたたんでコンパクトにして持てる」というコンセプトで用意されたものだ。
つまり取り回しのしやすさ、使いやすさをウリにしたバッグなのだから、そもそもファッション性がどうという「ダサさ」で語ること自体がナンセンスなのである。
便利に持てれば良い、というシーンで使うべきバッグが、ロンシャンのトートバッグだ。
ロンシャンのトートバッグがダサいと言われる理由
ではなぜロンシャンのトートバッグはダサいと言われるのか。それには主に3つの理由が考えられる。
廉価版がたくさん出てデザインがありふれている
ロンシャンのトートは、人気になったが故に、似たようなデザインの安いトートバッグが沢山世に出回ることになった。
キャンバス地で台形の大きめなトートバッグはどこでも沢山売られていると思うが、だいたいロンシャンのパクリである。
よってロンシャントートのデザイン自体がダサいわけではなく、人気が出て一般化されすぎたのが問題なのかもしれない。
デザインが大学生っぽい
人気が出て一般化されたことに加え「世の大学生がだいたいトートバッグを持っている」という時代があった。
その頃の感覚が根強く、「ロンシャントートのようなデザインのものは大学生が持つものである」というようなイメージが付き纏うようになってしまった。
残念ながら、確かに大学生っぽさがあるのは否めない。
値段がリーズナブルである
ロンシャンのトートバッグは、いわゆるハイブランドのバッグと比べてリーズナブルである。2万円でお釣りがくるくらいだ。
よって割と誰でも持てることから、小金を手に入れてそこそこ良いバッグを持つようになった人からすれば「安いし、オシャレで持つにはダサい」と思われてしまうのかもしれない。
そもそも普段遣い用のコンセプトのバッグだから、それで良いのだが、ハイブランドと同じ土俵で考えようとする人からすれば「ダサい」のかもしれない。
ロンシャンのトートバッグがダサく見えるシチュエーション
そんなロンシャントートだが、ダサく見えるシチュエーションというものはある。以下のような持ち方は避けると良いだろう。
服は地味なのに派手なデザインのトートを選んでいる
ロンシャンのトートには、かなりデザインのバリエーションがある。
服は地味なのにド派手なコンセプトデザインのトートを選んだりすると、それはやはりダサい。普通のファッションの人が普段遣い用に選ぶなら、無難なカラーを選ぶと良い。
そこそこ良い歳したオジサンが持っている
ロンシャントートは、基本的にレディスである。
大学生の男子なら持っていても違和感がないと思うが、例えば40を過ぎたオジサンが持つと、なんとなくダサさは滲み出るかもしれない。
年相応のアイテムを持つべきである。
ロンシャントートは普段遣い用バッグである
ロンシャントートは、そもそも普段便利に持てるのがコンセプトのバッグだ。よってダサいとかダサくないとか言い出す時点でお門違いである。
荷物が多いときや、普段の出勤用とかであれば十分に便利なバッグだ。
気にせず、馴染むデザインのものを使うと良いだろう。