「Tシャツを重ね着するのはダサいですか?」と質問をいただいたので、それに回答していく。
結論から言えば、ダサい。
TシャツにTシャツを重ねる意図や必然性がないから、そのコーデがファッションとして薄っぺらいのだ。中高生が精一杯考えて、手持ちのものを重ねてみたようなファッションにしかならない。
よって「ダサいかダサくないか」を気にするなら、あえてやらない方がいいだろう。
そんな話をしていく。
Tシャツの重ね着とは
Tシャツの重ね着には2タイプある。半袖同士を重ねるタイプと、ロンTの上に半袖Tシャツを重ねるタイプだ。
言っておくが、どちらもダサい。
とはいえ子供ならいい。チラッと柄が見えているようなデザインに憧れる時期は必ずあるし、小中学生、ギリギリ高校生くらいまでなら問題ない。Amazonで「重ね着風Tシャツ」と検索すればたくさん出てくるから、好きなものを着るといい。
だが大学生や大人がTシャツを重ねていると、どう考えてもダサい。
ファッションセンスを中学生からアップデートできていない残念な大人だと思われたくないなら、やめた方がいいだろう。
Tシャツの重ね着がダサいと言われる理由
Tシャツの重ね着がダサい理由を、できるだけ論理的にまとめて解説していく。
あえてTシャツを重ねようと考えるマインドがダサい
Tシャツは一枚で着れば良いものだ。シンプル・イズ・ベストという言葉もある。
なのにあえて無理に重ね着をして「俺オシャレだろ?」と見せようとするマインドがダサい。
寒ければTシャツではなく別のものを着た方が良いし、暑ければ着なければ良い。Tシャツ同士の重ね着は「なんとかしておしゃれに見せよう」と思ったときにしかやらないのだ。
もちろん好きに着れば良いが「ダサいかダサくないか」を気にする知識レベルでやると、ほぼ確実にダサいファッションになる。
ダサいかどうかなんて気にしないほど、自分のファッションに圧倒的な自信がある人間だけがやるといい。
昔売られていた「重ね着に見えるTシャツ」のダサさを引きずっている
昭和の時代には、袖や裾の部分にだけ布が貼り付けられた「重ね着に見えるダミーTシャツ」のようなものが売られていたことがある。今も中高生向けブランドでは売られているかもしれない。
このイメージがあり、そもそもTシャツ同士を重ね着するという発想がダサい。
「重ね着?いいね」
「これ実は違うんだ。布貼ってあるだけ。(袖チラッ)」
「ダッせえええええ(そうなんだ、いいね!)」
こうなる。
ロールアップしたら柄が出てくるパンツと通じるものがある。
そもそも意味がわからない
そもそも、Tシャツ同士を重ねる意味がわからない。なぜ重ねようと思った?
Tシャツに前あきのシャツを着るのは、理にかなっている。着脱しやすいことから、温度調節を考えた意図がある。
帽子やピアス、リング、ネックレスなどをつけるのもわかる。それぞれ元々は防寒具として作られたり、権威の象徴になっていたりしたところから、現代ファッションへと繋がっている。
だがTシャツとTシャツを重ねる発想はどこからきた?子供が手持ちの服でなんとかおしゃれにならないか頑張ってみたときしか、そんなことをしようとは考えない。
そこに意図やストーリーがないファッションは、薄っぺらくてダサいのだ。
ダサいと思われたくなければTシャツの重ね着はやめた方が良い
繰り返すが、Tシャツの重ね着はやめた方が良い。あえてやる意味がわからないし、ダサいかダサくないか気にするレベルでやると確実にダサくなる。
ただし自分に自信があって、とにかくそれがカッコいいと思うなら、まわりは気にせずやるといい。(そんな人は、こんな記事は見ないだろう。)
Tシャツは、普通に着れば良いのである。