今回は「大人がコンバースを履いているとダサいですか?」と質問をいただいたので、それに回答していく。
結論から言えば、コンバース自体は決してダサくない。履く人やアイテム選びによって、ダサい場合があるだけだ。
とはいえ事実として「ダサい」とする声がある以上、一度その意見がなにを指しているのかはっきりさせておくべきだと考えた。
そこで今回は「コンバースがダサい」と言われる12の理由について徹底的に調べ上げてきた。
これはコンバースを履きたいもののダサくないか心配でたまらない、そんなあなたのための記事である。
コンバース(CONVERSE)とは
コンバース(CONVERSE)は、アメリカに本社を置くシューズメーカーだ。
元々はバスケットシューズとして生み出された「オールスター」は、1920年頃から大ヒットし、それから100年が経った今でも定番のスニーカーとして君臨している。これはすごいことだ。
他にもジャックパーセルやワンスターなどが人気だが、そんなコンバースが「ダサい」と言われる。
これがどういうことなのか、調査してみた。
コンバースがダサいと言われる12の理由
コンバースがダサいと言われているのは、ピンポイントなアイテムについてだ。
どんな人気メーカーでも、発売するグッズすべてが大ヒットというわけにはいかない。
ここではコンバースがダサいと言われる理由を、アイテムを軸に見ていこうと思う。
1. ネクスターがダサい
コンバースの「ネクスター」がダサいのではないかという意見があった。しかしこれは眉唾物だ。
ネクスターはそもそも大人気の定番スニーカーである「オールスター」のデザインを踏襲している。オールスターとの違いは、以下のポイントのみだ。
- ヒールのロゴが「ALL★STAR」から「CONVERSE」になった
- ★があしらわれたサイドのデザインが少し控えめになった
- 少しリーズナブル
ご覧の通り、ほぼ変わらない。
もしかすると「ちょっと変わったものは受け入れないオレかっこいい」というタイプの人間が言ってみただけの意見の可能性がある。
2. ワンスターがダサい
「ワンスターがダサい」とする声があった。これは主に「マジックテープがダサい」とする、少々昔のコンバースをイメージしている人の声だ。
現在は廃盤になっているが、コンバースのワンスターは昔ベルクロ(マジックテープのこと)のデザインが販売されていた。(2021年に復刻版が出たが)
ベルクロのスニーカーについて、賛否分かれるのは事実だ。
しかし今回の話題である「ワンスター」のデザインには関係ない。あくまで「ベルクロ」に関する好き嫌いの話である。
よってワンスターに罪はないことがわかる。むしろコンバースの中では高級かつ頑丈で、評判の良いモデルだ。
3. 紐なしコンバースがダサい
オールスターには「紐なしコンバース」と呼ばれるデザインが存在するのだが、これがダサいと言われることがある。
正直な話、遠くから見ると体育館シューズだ。確かによくわからないメーカーのジャージと合わせて着てしまうと、体操服と間違えて寝巻きを持ってきてしまった体育の授業中の高校生に見えてしまう可能性はある。
しかし上手に合わせれば、十分に綺麗に履きこなせるデザインである。
紐なしコンバース自体がダサいわけではないが、服の着こなしに自信がない人は選ばない方が良いかもしれない。
4. スリッポンがダサい
コンバースのスリッポンがダサいのではないかと疑う声があった。これも要するに、紐なしコンバースとも呼ばれるモデルのことを指している。
ダサいと揶揄するというよりも「履きたいけどダサくない?大丈夫?」と心配する声があまりに多いのだが、不安なら履かなければ良い。
ファッションには自信が必要だ。心配しながらするファッションほど楽しくないものはない。
紐なしコンバースについては前述したため、割愛する。
5. モノクロームがダサい
「モノクロームがダサい」とする声もあった。
コンバースのモノクロームとは、いわゆる「真っ黒コンバース」と呼ばれるスニーカーだ。
ファッション界隈には、一部「真っ黒とかダサい」とする声がある。「ワントーンで揃えるなんて素人であり、とにかく色を入れてなんぼだ」と、拗らせているタイプの方々だ。
その人たちからすると、もしかするとこれはダサいのかもしれない。
しかし一般人からすれば、十分便利に履ける良いモデルだ。拗らせファッショニストの友人や恋人と仲良くしたいのでなければ、気にする必要はないだろう。
6. 100周年モデル(ALLSTAR100、REACT)がダサい
コンバースには「100周年モデル」と呼ばれる、ALLSTAR100と名付けられたモデルがある。
その名の通り100周年記念に作られたのだが、このデザインが少々賛否両論だ。その焦点は、主にシュータン(ベロ)とソールである。
通常のオールスターと比べて、ベロが分厚くて少々野暮ったく見えるのだ。またインソールにREACTが採用されており、分厚くなったところに野暮ったいと感じる人もいた。
その他シューレース(靴紐)や細かい部分のデザインにも不満を持つ人も散見される。
普通のオールスターが好きなら、100周年モデルには手を出さない方が良いのかもしれない。
7. ヒールがダサい
オールスターには9cmヒールがついたモデルがある。
すでに廃盤になってなかなか手に入らないのだが、当時は賛否があったようだ。確かになにも知らない状態から突然視界に入ると笑える可能性がある。
特に中学生や高校生の男子からすると「なにそれスニーカーにヒールついとるやんww」とツボに入る可能性すらある。
とはいえ一部のファンからは根強い人気があり、今でも探している方がいるほどだ。
中高生男子から見るとダサい可能性があるが、女子からは人気なのである。ダサさとは、視点で変わるものなのだ。
8. ギャルソンコラボがダサい
コンバースにはコムデギャルソンとコラボしたモデルがあるのだが、これもダサいとする声がある。
端的に言えばギャルソンのアイコンがプリントされることで「コンバースのシンプルさを台無しにしている」と感じる人が多いのだ。
「デザインしない」がコンセプトの「PLAY COMME de GARCONS」がコラボ先なので、比較的シンプルに仕上がってはいるが、それでも従来のコンバースファンからは「無し」なのかもしれない。
ギャルソン好きは喜び、コンバース好きは嫌がるかノーコメントという状況である。
9. ハイカットがダサい
オールスターなどのハイカットモデルに対して「ダサい」とする声がある。
しかしこれはデザインそのものではなく、履き方に対するものだ。ハイカット部分を折り返す履き方に賛否がある。
内側に柄が入っているハイカットを折り返して履くのが一時期流行ったのだが、正直なところ、中高生ファッションだ。
折り返して柄を出すのは、さすがにいま大人がやるとダサい。よってオールスターのハイカットがダサいのではなく、年相応のファッションができない人がダサいのだ。
10. Tシャツがダサい
コンバースはTシャツも販売しており、これがダサいとする声がある。
アメリカンでゴテゴテしたプリントTが多いのが、その理由だ。
プリントTは流行や合わせるファッション、着る人に大きく左右されるから、賛否が分かれる。よってダサいかどうか心配であれば、比較的シンプルなものを選ぶのが良い。
しかしあえてダサカワTをオシャレに取り入れる人もいる。
突き詰めれば、誰がいつどこでなにをどのように着るかである。
11. キャップがダサい
コンバースのキャップがダサいとする声がある。
しかしこれは、いわゆる「ダサカワ」だ。褒め言葉である。
例えばあえて80年代っぽく上手に取り入れるなら良いが、ただただ普通にかぶると週末ゴルフに勤しむオジサンになってしまう可能性はある。
ファッションに自信がない人にとっては、別の選択肢もあるかもしれない。
12. リュックがダサい
コンバースのリュックがダサいとする声がある。
これは確かに、一般的なファッションをした大人が背負っていたらダサい。基本的には中高生向けであり、大学生がギリギリだ。
コンバースに限らず、年相応のファッションをすべきである。
コンバースは決してダサくないが、心配ならALL★STARを履くと良い
コンバースのスニーカーは、世界中で100年以上も愛され続けている。つまり決してダサいメーカーではない。
しかしもちろんアイテムによっては、もっと言えば着用する人によってはダサくなることがある。
「ダサいという人がダサい」とするのは簡単だが、思考停止だ。ダサいと思われるのが心配なら、自分が変わるべきなのだ。
コンバースを選びたくて、なおかつダサいと思われないか心配なら、通常モデルのオールスターを履いておけば間違いない。オールスターだけは、本当に誰もダサいと言わない。
こんなスニーカーは珍しく、素晴らしい製品だ。