今回は「ニューバランス993はダサいですか?」とピンポイントな質問をいただいたので、それに回答しようと思う。
結論から言えば、ファッションや履く人物による。
例えばヨレヨレの服を着たダサいおじさんが履いていれば、ダサいスニーカーに見えてしまう可能性が高い。しかしあえてハズしで履いていることがわかるファッションであれば、十分におしゃれで良いアクセントになるシューズだ。
ファッションに慣れた人向けではあるが、良いスニーカーだと思う。その理由を詳しく解説していく。
ニューバランス993とは
ニューバランス993は、2008年からアメリカで販売が開始された、90年代デザインのスニーカーである。型番はMR993から始まり、その後ろにGLやVIなどのカラーをあらわす英字がつく。
990とはデザインが少々違うのはもちろん、より耐久性を重視して作られているのが特徴だ。その分、多少重めの14オンス(399g)になっている。
なお廃盤になったりして入手困難な時期もあったが、現在は復刻してUSAの公式サイトには普通に並んでいる。日本のAmazonでも並行輸入品がよく販売されているため、手に取れりやすいスニーカーだ。
一方で執筆時点の定価は184.99$(USA NewBalance公式しらべ)で、990シリーズの中では少々高い。並行輸入品の相場はだいたい20,000円〜40,000円くらいである。
(ちなみにキッズサイズのGC993は定価69.99$だ。安いと飛び付いたらキッズだったということも考えられるので注意してほしい)
なおAmazon内のNewBalance公式ストアでも、並行輸入品のNewBlance993が売られている。「普通に売れよ」と思わないでもない。
ニューバランス993がダサいと思われがちなポイント
ニューバランス993自体、個人的にダサいとは思わない。
しかしデザインがレトロな分、一見してダサいスニーカーだと思われることはある。さらに履く人によっても、ダサく見えることがある。
その理屈やポイントを整理しておく。
ソールが分厚い
ニューバランス993は、堅牢さやクッション性能を重視して作られており、ソールが分厚い。
N-Duranceラバーで耐久性を重視して作られたデザインなのだが、このソールの「ぼってり感」をダサいと感じる人がいるかもしれない。
90年代のレトロさを引き立たせるポイントでもあるのだが、趣味嗜好は難しいということだ。
「USA」ロゴが目立つ
レトロ感があって良いとは思うのだが、ロゴがUSAである。
ここに「USA」と書かれているのは、やはり90年代っぽさの演出であり、ダサ可愛いのだ。
これをそのままくたびれたオジサンが履くと、本当に90年代から履き続けていると勘違いされる可能性があるかもしれない。
偽物が多く、それを履くのは流石にダサい
ニューバランス993は、偽物も多い。
よって微妙に色味が違っていたり、ソールが雑だったり、そういった偽物を履いてしまっているのは、流石にダサい。
重々注意してほしい。割高ではあるが、公式の並行輸入品を買っておくのが良いのではないだろうか。
ニューバランス993がダサく見える履き方
具体的なイメージとして「ニューバランス993をこんな風に履くとダサい」という例を挙げておこうと思う。
ヨレヨレのオジサンが履くとダサく見える
90年代デザインのレトロスニーカーは、ヨレヨレのおじさんが履くとダサい可能性がある。
まるでタイムリープしてきたかのようだ。
90年代のデザインはあえて取り入れるから良いのであって、リアルにその時代を生きている感じを出してしまうとダサい。
腰パンでダボダボのボトムスに履くとダサい
時代錯誤に腰パンでダボダボのカーゴパンツなどを履いている場合、ニューバランス993を合わせるのはダサい。
993に限らず何でもダサいかもしれないが、レトロデザインな分、よりダサさが際立つ可能性がある。
「俺なら大丈夫」は危険である。今のファッションに、あえて合わせてほしい。
子供が無理に履くとダサく見える
例えば体格の小さな子供が、無理に少し大きめのニューバランス993を履くと、かなりダサい。
993はソールも分厚く、デザインもレトロな分、「パパの運動用スニーカーを履いてきた僕ちゃん」感が強く出てしまう。
993にはキッズ向けサイズで作られた型番もあるから、無理せずそちらを履くと良い。
ニューバランス993は、ダサくない
ニューバランス993は、決してダサいスニーカーではない。
もう少し言えば、あえて90年代のちょいダサを狙ってデザインされたものだとも言える。
アメリカでしか販売されておらず、履いていればこだわりの見えるスニーカーでもあるから、ぜひ上手くファッションに取り入れてほしい。
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